プロフィール

スタンプ☆コトブキ

Author:スタンプ☆コトブキ
東京都出身
中年コピーバンドでGuitarを担当してます。 Powerchu Web

虚構と現実の狭間で

電車などで
女性ファッション誌の中吊り広告をよく目にします。

『カリスマ読者OLの一週間着回しバイブル』なんてね。

"愛され"ワンピとか、"めちゃモテ"ヘアーとか
まぁ色々考えるモンですね。
"入れ食い"パンツなんてのはきっと無いんでしょうね。

*     *     *

理想化された生活や美男美女のモデルを登場させて
購買意欲をあおる広告表現は、視聴者を現実から目をそらさせ
かなわない欲望をかきたてるだけである。

そこでは、現実の社会問題から隔離され
清潔で快適で、悩みとは無縁の美男美女が
理想化された暮らしを演じる。

こうした従来の広告手法は
人間を消費者としか見なさず
ひたすら現実から目をそらさせようとする点で
シニカルであり、反社会的である。

巷にはこうした広告が氾濫しているため
現代人はそれに慣らされ受け入れている。

*     *     *

イタリアのアート・ディレクター
オリビエロ・トスカーニ氏の言葉です。

かつて自分が最も衝撃を受けた広告、
それは彼が手がけた
イタリアの服飾メーカー『ベネトン』の
企業広告でした。

BENETTON Institutional Campaigns

人々の価値観や先入観、倫理観に疑問を投げかけるような
一連の広告手法は、当時海外でも大変な物議を醸しました。

"Handcuffs" 1989
benetton01

"Breastfeeding" 1989
benetton05

"Newborn Baby" 1991
benetton06

"Priest and Nun" 1991
benetton08

"Electric Chair" 1992
benetton03

"AIDS - David Kirby" 1992
benetton07

"Girl with Doll" 1992
benetton07

"Bosnian Soldier" 1994
benetton04

"Hearts" 1996
benetton02

"ロック"とは、
『世界中で起きている"目をそむけたくなるような現実"を
大衆の鼻先につきつける行為』
を指すのかも知れません。

虚構が一人歩きしているような現代社会において
このような広告は、また一段と大きな意味を持つような気がします。

一連のベネトンの広告に関して
こちらに興味深い考察がありましたので
ご紹介させていただきます。
クロ箱 index『ベネトンの広告』

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